鰹(かつお)
お刺身にしても、焼いても美味しいかつお。中でも、かつおを乾燥させて作る「かつお節」は、お料理に欠かせない存在ですね。この「かつお節」-その昔、日本が武家社会だった頃は『勝男武士(カツオブシ)』というあて字をして縁起をかついでいたんだそうです。
トンカツ(とん勝つ)や鯛(めでたい)に変わる新縁起かつぎは『かつお』で決まりですね!
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温かい鰹のたたき!?
たたきは冷たいものと思われがちですが、高知では「焼き切り」という温かいたたきがあります。
皮の部分だけを焦げ目がつくまで焼き、そのまま氷水につけずに温かいまま切り、塩とにんにくだけで味わいます。藁の風味が強く残り、皮もかたくならずにおいしく頂けるとか。また地域によっては、鰹を“づけ”にし、にぎりで食べたりするそうです。皮と血合いを取り除いた鰹を5時間ほど醤油に浸し、からしを使ってにぎりを作ります。
"マヨラー”にも朗報!? たたきに醤油マヨネーズ!
一般的にたたきはポン酢でいただきますが、意外に醤油マヨネーズもイケるようです。
鰹漁船の漁師さんが毎日ポン酢だと飽きるので醤油マヨネーズをつけてみたら、これが結構おいしかったとか。若い人やお子様にも向きそうなので一度、試してみる価値があるかもしれませんね。
かつおのヒミツ?!
鰹は時に約90km/hの速さで泳ぐ超高速スイマー!そのパワー源は「チトクロム」と呼ばれるタンパク質にあります。超高速で泳ぐ時、血液中から送られる酸素だけでは不足するため、血合いに含まれるチトクロムが不足する酸素を補います。だから血合いはスタミナの塊。スライスして醤油につけて焼くと蒲焼のような風味でとてもおいしくいただけます。
栄養のポイント
鰹は丈夫な体をつくる良質なタンパク質が豊富。ビタミンB1やビタミンD、EPAやDHA、鉄分なども多く含んでいます。
いろんな食べ方でいただきます!
・おろし生姜、スライスにんにくと玉ねぎで「のっけ盛り」!
・サラダにもたっぷり「カルパッチョ」!
・生姜醤油に漬け込んだ鰹を、薬味といっしょにほかほかご飯にのせて「鰹丼」
・シメは「鰹丼」に温かいお茶やだしをかけて「鰹茶漬」でいかが?
高知では、藁(わら)を焼いて表面だけ一気に焼き上げる昔ながらの藁焼が知られていますが、これは湿らせた藁で鰹の生臭みをとるのと香り付けのためで、湿らせた藁でいぶすのだそうです。