鰆(さわら)
さわらは腹幅が狭く、その形から狭腹(さはら)と名付けられたのが語源。春に一番脂がのっておいしくなることから「鰆」と書くようになりました。
大きさによって名前が変わる出世魚で、50cm前後なら「さごち(関西ではさごし)」、約1mに成長したものが「さわら」になります。身は柔らかでクセが少なく、上品な旨みが特徴。甘めの白味噌が引き立てる“西京漬け”が有名ですが、洋風のソテーやフライにしてもおいしくいただけます。

脂ののった旬の旨みを、焼き物、フライで
一生泳ぎ続ける回遊魚。身は白いですが、実は赤身の魚です。
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旬
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おいしく、春の元気をプラス!
さわらには、良質のたんぱく質やビタミンB2が多く含まれています。ビタミンB2は体内の粘膜、目や肌の健康を助ける働きがあります。
血圧を守る、カリウムやEPAも豊富
血圧上昇を抑制したり、体内の余分なナトリウムの排泄を促す働きのあるカリウムが豊富。また、不飽和脂肪酸のEPAやDHAも多く含まれています。EPAは血液の循環を助け、DHAは悪玉コレステロールの抑制に役立ちます。
上手な選び方
背の部分が青みを帯び、全体に光沢と張りのあるものを選びましょう。
西京漬けの作り方
①さわら(切り身)に塩を軽く振り、しばらく置いてから水気をふき取ります。
②白味噌、みりん、酒を好みの味に合わせてみそ床を作り、①をからめて1日以上漬けます。
③さわらについた味噌床をふき取り、焦げつかないように弱火で焼きます。
※さわらを漬ける時は、タッパーなどの密封容器に入れるか、味噌床ごとラップで包んで冷蔵庫に入れておきます。
日本では北海道南部以南の日本沿岸に広く分布し、旬は産地によって異なります。春は産卵前の脂をたっぷりとのせて瀬戸内海へ。駿河湾や西伊豆は秋、相模湾は冬が旬で、“寒ざわら”と呼ばれます。