若芽(わかめ)
わかめは日本や朝鮮半島、中国の一部に生息する1年草の海藻で、古くは縄文時代から食べられていたという和食には欠かせない海の幸です。
秋に芽吹いたわかめは冬の寒さの中で大きく成長し、収穫される春には2~3mになります。多くは乾燥させて保存しますが、新鮮な風味を生で味わえるのは、春ならではのご馳走。磯の香りと旨みが広がる、柔らかな“新わかめ”、茎部分の“めかぶ”などが出回ります。
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海のミネラルがたっぷり!
栄養豊かな海で育ったわかめは、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルが豊富。また、皮膚や粘膜を守るビタミンAやB群、身体の免疫を高めるビタミンCも多く含まれています。
身体に嬉しい、2つの食物繊維。
わかめには水に溶ける“アルギン酸”と、水に溶けない“セルロース”の2つの食物繊維が含まれています。わかめ特有のぬめりは“アルギン酸で、塩分と結びついて体外へ排出し、血圧の上昇やコレステロールを抑える働きがあります。また、“セルロース”は水を含んでふくらむので、満腹感を高めて腸の動きも助けます。
上手な選び方
生わかめは、緑色が濃くてツヤがあり、厚みと弾力のあるものが良品。乾燥わかめは、黒褐色でツヤがあり、厚みのあるものがおすすめです。
酢・油と、相性よし!
酢の物などでわかめと酢を一緒に摂ると、カルシウムなどのミネラル吸収率がアップします。また、油と組み合わせると脂溶性ビタミン(ビタミンA)が溶け出して身体に吸収されやすくなります。炒め物やサラダなどがおすすめです。
岩手、宮城などで獲れる「三陸産」や兵庫、徳島などで獲れる「鳴門産」が有名。三陸産は肉厚でしっかりとした歯ごたえ、鳴門産は柔らかでとろけるような口当たりが特徴です。