春菊(しゅんぎく)・きくな
一年を通して出回っていますが、11月上旬頃から2月にかけて市場に多く出回ります。
関西では主に大阪府・和歌山県・滋賀県・兵庫県を中心に生産されています。中でも大阪府は、年間出荷量が全国で1位、2位を争うほどの一大生産地。また輸入品や冷凍ものなどはほとんどありません。

栄養価
ベータカロテンが多く含まれています。
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旬
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旬
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炒めものや天ぷらなどにもおいしい!
アクが強そうな印象ですが、アクは少なめで、若くやわらかい葉は生食も可能です。
ヨーロッパでは実は「観賞用」。
地中海沿岸が原産のアブラナ科で、ヨーロッパの春菊が東南アジアで野菜として品種改良されたものと考えられ、日本へは中国を経て室町時代に伝来しました。独特の強い香りを好むのは、日本や中国など東アジア地域に限られています。ヨーロッパではそのクセが好まれず主に「観賞用植物」とされています。
大・中・小の葉の種類があります。
春に黄色い花が咲くことから「春菊」。
①大きい丸葉の種類は香りは弱いのですが葉の質がやわらかく、関西から九州までの西日本で多く栽培され、てっちりには欠かせないといわれています。
②中ぐらいの葉の種類はノコギリのようなようなギザギザ葉が特徴で、市場に出回るのはほとんどがこの品種。
③小さな葉の種類は香りが強く、葉の切れ込みが多いのが特徴ですが、現在ではほとんど栽培されていません。
「きくな」と「春菊」
関西で栽培される株張り系(根元から引き抜いて収穫)と関東で栽培される株立ち系(根元から切り取って収穫)があります。
いろいろな食べ方
鍋料理はもちろんのこと、おでんにいれてもおいしく、ホワイトシチューなどにトッピングすると栄養バランスもよくなり、彩りもきれいです。
また炊きたてのご飯に刻んだ春菊を少々のお酒と一緒に混ぜ込み塩、または醤油で味をととのえると春菊ご飯の出来上がり。
ベータカロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変化します。 特有の香りは、α-ピネンやベンズアルデヒドなど10種類の精油成分によるものです。