旬の食材図鑑

ふぐ(とらふぐ)

主な産地は長崎・福岡・愛媛・三重・福井など西日本が中心。
下関はふぐの集散地で水揚げ産地ではありません。各地で水揚げされたふぐは活きたまま下関へ。
国内産の約8割が集められ専門市場の南風泊(はえどまり)市場でセリにかけられます。

ふぐ(とらふぐ)

関西ではふぐのことを「てっぽう」とも呼び、刺身を「てっさ」、鍋を「てっちり」などと呼びます。

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うまみ成分のグルタミン酸、イノシン酸、タウリンが豊富。甘味とコクはこれによるもの。タウリンは血管や心臓、肝臓、気管支など、さまざまな器官に働きかけます。

コラーゲンもたっぷり。

ふぐのタンパク質にはゼラチン質が多く、特に皮に部分は脂肪をほとんど含まないので女性にもおすすめです。

関西のふぐ好き

関西地方はふぐがよく好まれています。その理由は、
・上方の薄口文化が由来である
・周辺海域でよくとれた
・ポン酢の材料である、柚子、橙などが近くで多くとれた。
などが要因であるといわれています。

ふぐ解禁は、旅館の女将の機転から。

豊臣秀吉が1592年に発布した「ふぐ食禁止令」。以後、3世紀にわたり禁止されてきました。これを解いたのが初代総理大臣 伊藤博文。明治21年山口県を訪れた時に、しけで魚料理がだせずに悩んだ旅館の女将がふぐ刺しをだし、これに感激した伊藤博文が山口県知事に働きかけ解禁されました。

ふぐちりをおいしく食べるコツ

淡白なうまみを味わうには軟水のミネラルウォーターを使って煮るのがおすすめ。先にアラを入れてしばらく煮てだしをとり、身は煮すぎないのがコツ。具は白菜、白ねぎ、豆腐、葛きりなどクセの少ないものを選びましょう。

ふぐ刺しをおいしく食べるコツ

食べる時は並んでいる内側から順に。一度に4~5枚まとめて箸ですくい、ねぎやもみじおろしなどと豪快にいただきましょう。またポン酢の他にオリーブオイルや藻塩をつけて食べるのも美味だとか。

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